うちの息子は洗濯物を干します。干すと言っても、私がハンガーにかけた服を、物干竿にかけるだけ。でも、いま彼のできる範囲で、できる事をしています。
いつごろかたやり始めたかは覚えていませんが、洗濯物を干すときに、服を物干竿にそのまま掛けようとするので、せっかく洗った服を落としてしまったりしていました。そこで、服をかけたハンガーを与え、かけ方とかける場所を教えると、ちゃんと干せる様になりました。今では、「これを干して」と言えば、自分の遊びを中断して手伝ってくれます。
ここには、やってみたいと言う彼の意思を汲み取り、彼のできる範囲を考え、方法を教え、お膳立てを私が与えた事で、生まれた結果があります。いますぐこの事が私達の利益になる事はありませんが、こう言う事の積み重ねが、いつか私達にとって必要な事につながって行くと思います。
息子の仕事っぷりを見ながら、なるほど教育ってのはこういうことかなと思いました。そして、社員教育というのも、きっと同じだとも。
リーダーが足りない、マネージャーが足りないと良く言われますが、それらを育てる環境が、今の業界内にどれだけ存在するのでしょう。「本人のやる気」は、その環境の中の一つでしかありません。うちの息子も、やり方を教えてあげないと、無意味なことを繰り返すだけで、そのことが私をイライラさせてしまうでしょう(本人はどちらにしても遊んでいるだけですがw)。
やる気を汲み取り、できる範囲の仕事を任せ、足りないことをフォローする。それができて教育であり、会社に利益を生むことが出来る人材を育てることになると思います。それはきっと、子供を育てることも、社員を育てることも、一緒だと思うのです。
だからどうだってところは、自分にとって必要なところだけフォロー。
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